今年の東北高校駅伝は、開催地である秋田県立中央公園周辺におけるクマ出没が相次いでいることから、「中止の可能性」が現実味を帯びています。
その理由は、すでにクマ出没を理由に出場を辞退する高校も出ているためです。
この記事では、
- 東北高校駅伝中止の可能性
- 現在の秋田県「クマ出没」がどれくらい危険なのか
- 東北高校駅伝を出場辞退した高校はどこなのか
について、解説していきます。
東北高校駅伝が中止の可能性?秋田県立中央公園が危険視される理由
東北高校駅伝は、例年「秋田県立中央公園」を中心に開催されてきました。ところが2025年の今年、そのコース周辺で相次いで「クマの出没」が報告されているのです。
それに加えて、2025年に入ってから、秋田県ではすでにクマ1000頭以上を駆除されているとのこと。それにも関わらず、人身被害が出続けています。
こうした背景から、大会主催者側も選手や引率者の命を守るためには「開催中止」も含めた柔軟な判断が必要だという認識を強めているようです。
東北高校駅伝の開催場所はどこ?秋田県立中央公園周辺でも目撃情報
今回の東北高校駅伝をめぐる最大の争点は、「安全に走れる環境が整っているのか」という一点に尽きます。いくら大会の伝統があったとしても、クマ出没が続く中での開催は選手にとって命の危険を伴うものです。
開催場所である「秋田県立中央公園」は自然に囲まれた場所。
秋田県立中央公園の公式HPでも、周辺での熊目撃情報を受けて施設の利用規制を出しているほどで、安全に走れる環境とは言えない状況です。
東北高校駅伝の開催はどうなる?中止の可能性も
もともと東北高校駅伝は、秋田県立中央公園をスタート・ゴール地点としたロードレース形式で実施される予定でした。
しかし、連日のクマ出没により安全な運営が不可能と判断され、急遽、秋田県営中央公園陸上競技場でのトラックレースとして実施されることが決定。
これは異例の対応でありつつも、「選手の命を守りながら努力の場を残す」という観点から、仕方のないものだったと言えるでるしょう。
ただし、今後の状況次第では、トラックレースさえも中止になる可能性がゼロではないという見方もあります。
実際、最悪の事態が起こってからでは遅いですよね。筆者としては、未来ある高校生の命を守るため、最悪の事態を招かないためにも中止の決断をしてほしいと思っています。
横手清陵・学法石川が東北高校駅伝を出場辞退!称賛の声も
クマ出没による不安が高まる中、いち早く出場辞退の決断を下したのが「横手清陵高校」と「学法石川高校」です。両校の行動は、SNS上でも「英断だった」と称賛されています。
両校は、「宿泊施設周辺での練習の際にクマに遭遇する恐れがある」として、出場辞退を決めたようです。
もし自分の家族が、東北高校駅伝に出場する予定だったら。。。と考えると、このような高校側の判断は至極当然といえるでしょう。
横手清陵・学法石川の東北高校駅伝出場辞退に対するSNSの反応
横手清陵と学法石川の出場辞退に対して、「賢明な判断」「英断」など共感の声が多数ありました。
・賢明な判断。

・事故が起こる前に辞退は正しい判断。学校関係者も責任取れないし。

・学法石川の英断を称賛。

確かに、「万が一」があった時に責任の所在はどこになるのでしょう。そこまで考えたうえで大会開催を決めているのかも気になります。
東北高校駅伝の中止を求める声も
東北高校駅伝を出場辞退する高校が相次ぐ中、実際にSNSでは中止を求める声も上がっています。
・県外の人をハイリスクに晒して何がしたいのだろう
・東北高校駅伝中止を決めろ
東北高校駅伝の大会運営に求められるものは?
今回のクマ出没による東北高校駅伝のトラック開催は、「安全確保と大会運営の両立」という難題に、学校や主催者が真正面から向き合った結果とも言えます。
ですが、「命より大切な大会はない」と、筆者は思います。競技の場を守ることと、選手の命を守ることは、決して天秤にかけるものではありません。
まだ、大会は予定通り開催となっていますが、それであれば、出場者や市民が安心できるほどの対策を打ち出してほしいと思います。今後もこのようなリスクは起こり得る中、今回の東北高校駅伝の判断は、未来の大会運営における重要な前例になるはずです。





コメント